Shelty Manager

Shelty Managerの導入について説明します。Shelty Managerインストール用のシェルスクリプトを実行することで、Shelty Managerおよび実行環境に必要なアプリケーション一式がインストールされます。

【Shelty Managerインストール方法】

1. Shelty Manager用サーバにrootアカウントでログインします。

2. Shelty Managerのインストーラパスに移動します。
(例) /mnt/dvdに移動

cd /mnt/dvd

Shelty Managerのインストーラには下記のディレクトリ、およびファイルが格納

【表 Shelty Managerインストーラのファイルおよびディレクトリ】

名前

ディレクトリ、およびファイル

lib

ディレクトリ

licences

ファイル

mgrinstall_main

ファイル

oss

ディレクトリ

shelty

ディレクトリ

shelty-ks.cfg

ファイル

shelty-manager-install.sh

ファイル

version-X.X.X

ファイル

3. Shelty ManagerのIPアドレスを第一引数、インストールモードを第二引数に指定し、インストールシェルを実行します。インストールモードは下記の4種があります。

【表 第二引数】

第二引数

インストール種別

処理概要

clean

クリーンインストール

OSS,Shelty Managerモジュールのすべてを削除した後に、新規インストールの再実行を行います。設定していた構成情報や蓄積していた統計情報、取得していたバックアップデータはすべて削除されます。

repair

修復インストール

利用しているメディアによる修復インストールになります。PostgreSQLやInfluxDBの情報はそのままに、Shelty Manager関連モジュールのみ再導入します。(*2)

install

新規インストール

新規インストールする場合に指定します。新規インストールの場合、第二引数は省略できます。

update

バージョンアップインストール

既存のShelty Managerに対するバージョンアップインストールになります。(*1)

chip

ネットワークアドレスの更新

既存のShelty Manager環境でIPアドレスが変更された場合に、Managerで利用されるOSSなどのIPアドレスを新しいIPアドレスに更新します。

(例1) Shelty ManagerのIPアドレスが172.16.111.100、新規インストールを行う場合

./shelty-manager-install.sh 172.16.111.100 install

(例2) Shelty ManagerのIPアドレスが172.16.111.100、バージョンアップインストールを行う場合

./shelty-manager-install.sh 172.16.111.100 update

第二引数にスペルミスなどがある場合、以下のメッセージ出力と共に処理を停止します。

Please specify installation mode. There are four installation modes: install, update, repair and clean.

(*1) バージョンアップインストールについてはShelty製品のバージョンアップ を参照してください。

(*2) 修復インストール(repair)を選択した場合、OSSを除くShelty Managerモジュール、構成ファイルを再導入します。

選択時に、本当に修復インストールを実行するかを問われますので、実行する場合はyを、中断する場合はNを入力してEnterキーを押下してください。

image-20240402-044858.png

(例) Nを入力して中断した場合

[root@SheltyManager /mnt]# ./shelty-manager-install.sh 172.16.111.100 repair 2021-01-01T00:00:00 expect is already installed                If you perform a repair installation, some configuration files will be initialized.                Do you really want to do it?                ok? (y/N): N 2021-01-01T00:00:30 The installation process will be interrupted.

修復インストールではモジュールの配置及びIPアドレスといった構成変更のみを行います。必ず、修復元モジュールと同じバージョンのメディアを利用して実行してください。万が一、修復元モジュールのバージョンが不明な場合は、弊社担当SEまでお問い合わせください。

!注意

VMware BrokerをShelty Manager環境と同じサーバに構築後、当該機能に関するモジュールや関連ファイルを誤って削除した場合、修復インストールを行っても回復しません。Brokerのアンインストール 手順に沿って削除処理を行い、その後に再インストールを実施してください。

 

4. コマンドプロンプトに表示されるメッセージについて、下記を確認します。

  • installation is completeが表示されること

  • ERRORが出力されないこと

(OSの環境により一部のパッケージが導入済みであるなどのメッセージが出力される場合があります。そのような場合も処理結果が「ERROR」と表示されないことを確認してください。)

なお、IPアドレスの指定が不正な場合はIPアドレスの再入力を求める下記のプロンプトが表示されます。

INPUT is not match address or exit. Please Input once again. 172.16.111.100 127.0.0.1 192.168.122.1

 

5. インストールログ(/opt/shelty-install.log)を確認します。下記の状態が確認できれば、Shelty Managerのインストールは完了となります。

  • installation is completeが表示されること

  • ERRORが出力されないこと

なお、Shelty Managerインストール済みのサーバでshelty-manager-install.shを実行した場合は、既存のモジュールを削除する確認メッセージが表示されます。入力に応じて、既存のモジュールの削除と再インストールを実行するか、またはインストールを実行せずシェルを終了します。

デフォルトのURLは以下の通りです。

ES/1 Shelty                   http://<IP>:8080/shelty/
Wildfly管理コンソール※   http://<IP>:9990

※Wildfly管理コンソールは、SheltyManagerにて調査が生じた際に、サポート担当が使用するための画面になります。

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