管理マシン(Shelty Manager)を構築する
- 1 1. 仮想マシン上にShelty Managerを構築する場合
- 1.1 事前準備
- 1.2 環境要件
- 1.2.1 必要リソース
- 1.3 Shelty Manager インストール
- 1.3.1 事前準備
- 1.3.2 OS導入
- 1.3.3 Shelty Managerインストール
- 2 2. AWS上にShelty Managerを構築する場合
- 2.1 事前準備
- 2.2 AMI インスタンス起動
- 2.3 AMIインスタンス起動後の作業
- 2.4 Shelty Manager インストール
1. 仮想マシン上にShelty Managerを構築する場合
仮想マシン作成→OS導入→Shelty Managerインストールの一連の流れを動画でご覧いただけます。
事前準備
仮想マシンの準備
下記『環境要件』に従って仮想マシンを作成して下さい。
OSインストール済み環境にKickstartを利用する場合、OSの再インストールが発生します。既存OSのデータに関してはすべて失われます。
環境要件
必要リソース
CPU | 8コア以上 |
メモリ | 32GB以上 |
ハードディスク | トライアル導入の場合 250GB以上※ |
※IOPS 3000以上のハードディスクをご用意ください。
収集対象アプリのトランザクション量が100TPS以上または、データ収集対象のホスト数が50台より多い場合は上記スペックではリソースが不足する可能性がありますので、別途見積もりが必要です。
CPUやメモリのオーバーコミットはできるだけ避けてください。必要なCPU、メモリが確保されるように予約するかリソースに余裕のあるESXへ配置してください。
タイムゾーン設定、時刻同期設定
仮想マシン設定の時刻同期設定より正しく設定してください。
インストールメディアの準備
OSメディアはお客様にてご用意ください。
SheltyインストールメディアはIIMのダウンロードサイトから入手してください。
データストアにOS、Shelty Managerのインストールメディアを格納し、仮想マシンにマウントできるようにしてください。
Shelty Manager インストール
事前準備
仮想マシンのコンソール操作(マウス操作、文字入力)とDVDメディアのマウント/アンマウント操作を行える権限を持つvCenterユーザを用意してください。
OS導入
Shelty Managerのインストールメディアの中にあるキックスタートファイルを使ってOS導入することにより、最適な構成でOSを導入します。
ここでは導入OSがRHEL9で、かつ仮想マシンの起動オプションがEFIになっている場合の導入方法を説明します。
1.「e」を押下します。
2.表示されている「quiet」の後に「inst.ks=cdrom:/shelty-ks.cfg inst.gpt
」を追記します。
USキーボードでの入力キー
= は ^
: は Shift + ;
3.「Ctrl+x」を押下します。
4.OSキックスタートファイルのメディアのマウントが求められるので、当該メディアをマウントします。
5.OSキックスタートファイル(shelty-ks.cfg)の読み込みが成功すると、OSインストールメディアのマウントが求められるので、当該メディアをマウントします。
6.読み取りが成功するとOSのインストール処理が進みます。
7.OSインストール処理が完了すると画面右下に「再起動」ボタンが表示されるのでクリックします。
8.IPアドレスとホスト名を変更するため、root権限でログインします。
9.パスワードを入力します。
10.以上でOSのインストールは終了です。
続けてネットワークとホスト名を設定します。
11.環境に応じてネットワークの設定を行います。
右上の右から2番目のマークにカーソルを当て、上から1番目の「有線接続済み」をクリックし、有線設定をクリックしてください。
12. 有線の右の歯車マークをクリックし、任意のネットワークの設定を行ってください。
13. 次はホスト名の設定をします。ネットワーク設定後、左メニューの「このシステムについて」をクリックし、デバイス名をクリックしてください。
14. クリック後、ホスト名を任意のものに変更してください。
以上でOSのインストールは終了です。
管理ユーザの初期パスワード
キックスタートファイルを使用してOSをインストールすると、Shelty Managerの管理ユーザが作成されます。以下にその初期パスワードを示します。
【表1‑3 初期パスワード】
ユーザ名 | 初期パスワード |
root | es1shelty |
shelty | es1shelty |
Shelty Managerインストール
Shelty Managerインストール用のシェルスクリプトを実行することで、Shelty Managerおよび実行環境に必要なアプリケーション一式がインストールされます。
Shelty Manager用サーバにrootアカウントでログインします。
Shelty Managerのisoファイルをマウントします。
mount /dev/cdrom /media
isoファイルをマウントしたパスに移動します。(例) /media
cd /media
インストールシェルを実行します。(
./shelty-manager-install.sh <ManagerのIPアドレス> install
)
(例) Shelty ManagerのIPアドレスが172.16.111.100./shelty-manager-install.sh 172.16.111.100 install
インストールが完了するとinstallation is completeが表示されます。
2. AWS上にShelty Managerを構築する場合
事前準備
以下の情報を IIM までご連絡ください。
AWS マイアカウント情報(12 桁の ID)
ご利用のリージョン情報(us-east-1、ap-northeast-1、ap-northeast-3 のいずれか)
AMI インスタンス起動
以下の条件で、IIM から提供するブックマークを使用して AMI インスタンスを起動してください。
1 | 設定項目 | 説明 |
2 | インスタンスタイプ | Shelty Managerのハードウェア要件(CPU8コア, メモリ32GB)を満たす、下記に記載のインスタンスタイプまたは同等以上のスペックを選択してください m6a.2xlarge,m6a.4xlarge |
3 | ストレージタイプ | IOPS 3000以上となるストレージタイプを選択してください |
4 | ボリュームサイズ(GB) | 2つのボリュームを用意します デバイス名 “/dev/xvda“ 150GB以上 デバイス名 "/dev/sdf" 450GB以上(*) *収集データの保管期間と対象サーバ数、トランザクション数に応じて決定してください |
5 | ネットワークインターフェース | プライマリENIに加え、セカンダリENIの設定を行ってください Sheltyマネージャインストール時はセカンダリENIのIPアドレスを指定してインストールします |
AMIインスタンス起動後の作業
ネットワーク設定
以下のとおり、接続を許可する設定を行ってください。
【表 Managerサイド→他サーバへのアクセス】
コンポーネント | 宛先:デフォルトポート | 説明 |
NC installer | データ収集対象:22/TCP | Agent導入(Linux/AIX) |
VMware,AWS Broker | データ収集対象:443/TCP | VMware,AWSデータ収集 |
SNMP通知 | SNMPマネージャ:162/TCP | SNMP通知(SNMPv2c) |
SMTP通知 | SMTPサーバ:25/TCP | SMTP通知 |
Webhook通知 | Webhookサーバ:443/TCP | Webhook通知 |
【表 他サーバ→Managerサイドへのアクセス】
コンポーネント | デフォルトポート | 説明 |
Node Manager | 7070/TCP | データ通信、制御用 |
Kafka | 9092/TCP | データ通信 |
EDI Agent | 22/TCP | データ通信 |
Wildfly | 8080/TCP | Shelty UI |
9990/TCP | Wildfly管理コンソール | |
Wildfly(https) | 8443/TCP | Shelty UI |
9993/TCP | Wildfly管理コンソール |
Shelty Manager インストール
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